こんにちは、Yoshiです!今回は英検1級の二次試験に合格するための対策法を紹介していきます。
英検1級二次試験の面接の内容と分析
英検1級の二次試験では、850満点中602以上が合格点となります。具体的には40点満点の評価で、ざっと28/40が合格基準です。ちなみに、私は24/40で不合格となり、次に30/40で合格しました。
Short Speech | 与えられたトピックについて主要な点とその根拠をまとめ、首尾一貫したメッセージを組み立てる能力を評価 | 10 |
Interaction | 質問に対する応答と会話を継続する能力を評価 | 10 |
Grammar and Vocabulary | 幅広い範囲の語彙・文法を正確かつ適切に運用する能力を評価 | 10 |
Pronunciation | 正確な子母音の発音・音変化、適切なアクセント・イントネーションを運用する能力を評価 | 10 |
合計 | 40 |
また、英検1級の二次試験は「2分間スピーチ」と「Q&A」の二つに分けることができます。
それぞれの内容について簡単におさらいしましょう。
2分間スピーチ
英検1級の二次試験と言ったら思い浮かぶのがこの2分間スピーチです。多岐にわたるテーマの中から5つトピックが提示され、1分間でその中から1つ選びます。その1分間の中でスピーチを構成し、2分間でスピーチを行うと言ったものです。
この記事ではスピーチの対策法を詳しく解説しませんが、主張をブラさずに理由を持って話せていれば6点以上は取れると思います。
1分の準備は何をするべきか?
結論として、すぐに選べるに越したことはありません。私はテーマを絞っていたので、得意トピックやパッと思いつく内容を選びました。トピック選定は最低30秒以内に決めるなど、時間を決めておきましょう。
トピック選定の時点で理由が浮かぶものを選ぶことが重要です。その後の具体例を思いつくことができればOKです。なので、トピック選定の時点で理由を持ってしっかりと選べていることが重要です。
2分スピーチの構成の仕方
結論として、PREP法を使います。主張→理由→例→再主張という論理的な流れを崩さないようにスピーチを構成します。スピーチの場合、2つ以上の理由があることが好ましいです。
主張→理由①→例①→理由②→例②→再主張 のような流れになります。
Q&A
Q&Aパートではスピーチの内容についての質問へ受け答えをします。
スピーチで具体例を述べられていなかったり、途中で切れてしまったりした場合に補足的に質問をされることがほとんどです。スピーチの内容が十分であれば、派生した質問や全く異なる質問をされることがあります。
小学生でも受かっている理由
思い出してください、英検1級は年齢制限がなく小学生でも受験し合格することがあるのです。小学生があんな難解な内容のスピーチを具体的な例と使って構成できるとは到底考えられません。
では、どこで点を取っているのかというと、発音とインタラクションなのだと推測します。
今回はこの二つの観点に着目して対策法を紹介します。
英検1級二次対策法①:発音の向上
私は最初に二次試験をうけたとき、発音の評価で10点中5点を叩き出していますが、合格時には10点中9点の評価をもらうことができました。
発音で考慮されるのは、おもに「英語を正しく発音しているか」と、「会話に強弱を付けられているか」の2点です。
まずは、 「英語を正しく発音しているか」ですが、この正しいという定義はおそらく、アメリカ、イギリス、オーストラリアなど英語を母国語とする国のアクセントであれば正しいという評価になるかと思います。もちろん、発音の統一性もみられると思います。ほとんどの英検一級受験者は日本人アクセントを持っていると思いますし、私もそうでした。
私がアクセントを消し、発音パートで9点をもらった対策法を紹介します。
1. スピーチを完璧に発音できるまで録音して練習する
最初に、独学でスピーキング力を上げるためのキーとなるのは録音学習です。
自分の汚い英語を正しく発音できるまで何度も聞いて改善を繰り返すのです。
実際に私がやっていた例をあげると、二次試験対策本になっているスピーチの模範解答と音声を使って、文字を読みながら録音して練習していました。
収録された綺麗なネイティブ英語と聞き比べると自分の苦手な単語や苦手な発音が明確になります。
もう一つ例を挙げると、自分が作ったスピーチをAIに読ませてそれを真似るというものです。これもやり方は同じですが、AIは強弱をつけるところが不自然なことがあるため、あくまで単語やフレーズレベルの練習だと考えてください。
2.重要な箇所を見極めて強弱をつける
次に、会話に強弱をつけられているかです。
これは単にスピーチを朗読するだけでは意識できません。文章の中で何が重要なのかを考えながら話すことが必要になります。
例えば、科学技術が農業にもたらすメリットについてのテーマであったとしましょう。
では、以下の英文で強く発音するべきなのはどこでしょうか。
Technology will enables us to have more workers in the agricultural industry in the future.
この文章で強く発音するのはhave more workersです。このように、主観的な意見や聞かれているポイントを強調します。
以上2つの発音対策を続けて、私は発音の評価を5→9にあげることができました。
英検1級二次対策法②:インタラクション対策
インタラクションで評価されるのは主にスピーチ後のQ&Aのパートです。評価を上げるためにしたのは圧倒的量の質問を想定して解答を持っておくということでした。これをして私は評価を5から8へと向上させました。
1. 二次対策本のQ&A例で対策
これは大前提ですが、自分の守備範囲のテーマだけでOKです。例えば、私は政治経済系の知識が乏しく、ITやAI、教育をテーマにしたトピックに絞って対策をしました。
傾向的には政治経済関連のトピックが多いですが、新しく知識をつけるよりも自分の得意な範囲をより深掘りする方が近道です。もちろん狭すぎてはダメですよ。
対策の流れは以下のとおりです。
step1. 質問を見てパッと思いつく考えを日本語で言語化する
まずは質問に対する回答を日本語で準備します。
結論→理由→具体例→結論
の流れは必ず守りましょう。
step2. 言語化したものを英語に変換する
次に日本語から英語に変換します。
ここでのポイントは無理して難しい語彙を使わないことです。
私はstep1の文章をChat GPTにB2レベルの語彙で訳すように指示していました。
step3. 何も見ず言えるようにする
最後にスラスラ言えるように練習します。
本番は台本を読むことはできないので、何も見ずに言えるようにしておきましょう。
就活の面接で自己紹介を覚えておくのと同じですね。
2.自分が作ったスピーチで質問想定をする
次に紹介するのは質問想定です。
自分で考えたスピーチに対しての質問を事前に想定し、答えを準備しておきます。
「AIは人間のほとんどの職業を奪うだろうか?」というテーマだとしたら、
“どのような職業が奪われる?それはなぜ?”
“どのような職業は残る?それはなぜ?”
”新しい職業はできる?できるとしたらどんな?”
など、想定できる質問を全て書き出しそれに対しての回答を準備するというものです。Chat GPTを使って質問を想定するのもアリですね。ちなみに私は合計で100個以上の質問を想定していました。
英検の面接に限ったことではありませんが、質問を深掘っていきましょう。何も思い浮かばずに頭真っ白状態になることをさけることができます。
以上の2つの対策でインタラクションの評価を5→8にあげました。
英検1級二次試験合格に使った参考書3選
最後に、私が英検1級の二次試験に使用した参考書を3つ紹介します。
英検1級面接大特訓
英検1級 過去6回全問題集
14日でできる! 英検1級 二次試験・面接 完全予想問題
まとめ
以上のように、発音評価は録音学習、インタラクション評価は質問想定を活用することで、評価を底上げできます。
英検1級の二次試験についての記事は他にもありますので、参考になれば幸いです。
最後までお読みいただきありがとうございました。